目次
1.さまざまな材料を加工できるウォータージェット加工とは?
2.ウォータージェット加工の8つのメリット
ここでは、ウォータージェット加工のメリットを8つご紹介します。
2-1.加工する材料への熱影響が少ない
ウォータージェット加工は水を使用するので、切削加工やレーザー加工のように熱が発生しにくいです。
そのため発熱による材料の変性や変色、応力の影響を最小限に抑えることが可能です。
樹脂など熱に弱い材料の場合、熱が発生する加工方法だと材料が変形し完成品の寸法が変わってしまうことがあります。
レーザー加工の場合、切り口が焼けるため、それを避けるにはウォータージェットが最適です。
燃焼しないので有毒ガスの発生もありません。
2-2.さまざまな材料を加工できる
ウォータージェット加工は材料を問わず加工できます。
超合金のような硬い材料、チタンなどの難加工材、スポンジのようなやわらかい材料を加工することも可能です。
2-3.木型・金型(ビク型・トムソン型)が不要
ウォータージェットは木型・金型を作る必要がありません。
少量多品種においてはコストメリットが大きいです。
図面さえあれば加工できるので、短納期にも向いています。
2-4.複数枚重ねた材料の切断も可能
加工が難しいとされている極薄材料であっても、ウォータージェット加工なら切断が可能です。
また、材料を複数枚重ねての切断や穴あけもできます。異なる素材の積層板の加工も可能です。
2-5.段取りが簡単
当社のウォータージェットは1500x3000のワークスペースがあるので、大判のまま直接加工が可能です。
2-6.ランニングコストが低い
ウォータージェット加工に必要なものは、基本的に水のみですが、研磨剤やスラリーを使用することもあります。
使用する水は水道水でよいので、加工にかかるコストは低くなります。
3.ウォータージェット加工のデメリット
ウォータージェット加工のデメリットを3つご紹介します。
3-1.水に溶ける材質の加工は注意が必要
ウォータージェット加工ではさまざまな材料の硬さや厚みで加工が可能です。
しかし、水に溶けてしまう材料は加工できない場合があります。水に溶けるような材質でも、
ウォータージェットでは水に触れるのは瞬間的なので、加工ができる場合も多いです。
3-2.切断する材料によってはコストが高くなることもある
ウォータージェット加工に使用する研磨剤は価格が高いため、難加工材や複合材でなければレーザー加工のほうが
コストは安くなることもあります。加工する材料に合わせて加工方法の選択が必要です。
3-3.精度が機械加工に比べると劣る
機械加工と比較すると、ウォータージェット加工の精度は劣ります。
しかし材料が薄いものや難加工材の場合、機械加工よりも精度を出すことは可能です。
材料によって使い分けることが重要になります。