ブロンズ入りPTFE

目次

1.ブロンズ入りPTFEとは
2.ブロンズ入りPTFEのメリットとデメリット
3.ブロンズ系PTFEの配合量と特徴
4.ブロンズ入りPTFEの用途
5.まとめ

1.ブロンズ入りPTFEとは

ブロンズ入りPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、ブロンズ粉末または微粒子とPTFEの複合材料です。

2.ブロンズ入りPTFEのメリットとデメリット

ブロンズは銅と錫などの合金で、耐摩耗性と熱伝導性があります。
ブロンズ入りPTFEは、これら2つの異なる材料の特性を組み合わせて、材料に以下の特性と利点をもたらします

耐摩耗性: ブロンズ粒子により、材料の耐摩耗性が向上し、摩耗に対する耐性が高まります。
高い熱伝導性: ブロンズは熱を効率的に伝導する特性があるため、熱伝導性が向上し、高温環境での使用に適しています。

デメリットとして、金属であるがため耐薬品性は劣ります。
電気導電性のため電気絶縁性は低下します。

3.ブロンズ系PTFEの配合量と特徴

ブロンズ粉60%

・耐クリープ性、圧縮強さ、寸法安定性、熱伝導性、硬さが向上する
・耐薬品性、電気絶縁性は低下する

ブロンズ粉30%
炭素繊維10%

・熱伝導性が良く、放熱性が高いことにより、耐摩耗性が良好
・耐クリープ性、圧縮強さは向上する
・耐薬品性、電気絶縁性は低下する

 

 

  • お電話は窓口 営業部 中島まで

4.ブロンズ入りPTFEの用途

ブロンズ粉配合量60%

・油圧用シール
・空圧摺動材

ブロンズ粉30%
炭素繊維10%

・ベアリングパット
・ピストンリング
・バルブシート

 

5.まとめ

ブロンズ入りPTFEは、摩擦部品、軸受、ブッシング、リング、ガスケット、シールなど、潤滑と耐摩耗性が重要な部品で使用されます。
特に高負荷、高温、高摩耗の環境での要求がある場所で優れた性能を発揮します。
この複合材料は、産業用機械、自動車、航空宇宙、化学工業などのさまざまな分野で広く使用されています。