PTFE(テフロン)・PFA・PVC・ゴムなどの樹脂切削加工

1.切削加工とは

工具を用いて材料を削ったり、切断したり、穴を開けたりして加工する方法で、
除去加工に分類されます。
切削加工に使用される材料は金属と樹脂が主ですが、弊社では樹脂の材料に特化して
おります。

切削加工の種類は大きく分けて、2種類があります。

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1-1.【旋盤加工】

材料を固定する旋盤とバイトという、加工物で構成されております。
材料を回転させ、バイトをあてて削ります。
使用する材料は丸棒やパイプ材が主になります。
旋盤には汎用旋盤とNC旋盤があり、弊社ではどちらの設備も保有しております。
汎用旋盤は工具を前後左右に手動で移動させて加工するのに対し、 NC旋盤は数値制御で
プログラム通りに移動させ加工を行います。
旋盤で加工可能な、方法は下記のようなものが挙げられます。
外径削り、端面削り、ねじ切り(おねじ・めねじ・平行ねじ・テーパねじ等)、面取り、テーパ削り、
ドリル穴開け、溝切り・突切りなどの加工が旋盤加工で可能です。

旋盤装置のイメージ画像です。

旋盤加工イメージ絵

旋盤装置でPTFEを切削しているシーンです。

1-2.【フライス加工】

旋盤加工とは逆に切削工具を高速回転させ、材料に押し当て削る方法です。
使用する材料は板材が主になります。
別名ミーリング加工ともいわれております。
厚み引き、エンドミル、ドリル穴あけ等の加工が可能です。
精度が出しやすく、穴あけの加工自体の時間短縮につながります。

フライス装置でPTFEを切削しているシーンです。

2.アースアテンドの切削加工の特徴

アースアテンドは、複合加工機、マシニングセンター、各種NC旋盤、汎用旋盤を用いて
PTFE(テフロン)・PFA・PVC・ゴムなどの多種多様な樹脂切削部品を生産しております。
PTFEをはじめとした弊社の樹脂切削加工は50年の歴史があり、
この年月に培った独自のノウハウで多くの精密加工技術を蓄積してきました。
更に、弊社は切削加工だけではなくPTFE溶接加工、PFAチューブ曲げ加工、ウォータージェット加工も得意としており、
切削加工から溶接加工までの一連の工程を全て自社で完結できます。
このことから、滞りのないスピーディなお見積りと製造を実現しています。

PTFE切削、曲げ、溶接、ウォータージェット製品群

旋盤加工、フライス加工、曲げ加工、溶接加工、
ウォータージェット加工を用いた製品群。
材料費を大幅カットすることに成功しています。

 

3.樹脂切削のメリット

切削加工のメリットは、複雑な形状であっても精度の高い製品が作れることです。
製品の寸法はコンピューターで数値を制御しているため、精度は高いままに安定した加工ができます。
より複雑な形状の製品であれば、樹脂の特性を利用して切削加工に溶接加工などを加えることも可能です。
切削加工の種類を製品の形状、生産量に合わせて使い分ければバリエーションを増やすことができる点もメリットといえます。
詳しくは下記ページをご覧ください。

PTFE カーボン 天然ゴムなどの切削加工PTFE カーボン 天然ゴムなどの切削加工

PTFE カーボン ゴムなどの切削加工品群

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4.樹脂切削のポイント

プラスチックは金属と比較すると耐熱性が低いため、切削加工時の熱への対処が必要です。
一般に切削加工する際の熱による影響は、切削油やクーラントを使用することで調整できます。
しかし精度の高いプラスチック製品を作るには、その特性を理解して仕上がりの寸法を計算することが重要です。
また、プラスチックは金属と比較して熱膨張率が大きいので製造や検査の環境温度にも配慮が必要となります。
熱膨張を考慮し室温の調整や、加工時の熱による変形を考慮した加工条件の設定、
熱による加工後の変形を予測したプログラムが、プラスチック製品の仕上がりに影響します。
他にもバイトやチップなど切削加工の工夫、切子の排出方法など様々なポイントがあります。
下記にプラスチックを切削加工する際のポイントなどを詳しく解説しています。

5.PTFEの加工方法

PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、非常に滑りやすく、耐熱性が高く、化学的に安定したプラスチック素材です。
PTFEとはフッ素樹脂のことで、熱可塑性樹脂というプラスチックのひとつです。
PTFEの加工方法は切削加工になります。旋盤、フライス盤を用い、PTFE材料を設計通りの形状に削り出します。
その際、PTFEの特性を理解し、切削速度、温度などを注意深く管理することが重要となります。

下記にPTFEの特徴や加工方法を詳しく解説しています。

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