ガスケットとは?パッキンとの違いや種類・特徴を解説

ガスケットとは機械や配管などの部品の間に挟み、隙間をふさぐことで、液体や気体の漏れを防ぐシール材のことです。
このページでは、ガスケットとパッキンの違いや使い方を解説いたします。

 

目次

1.ガスケットとパッキンの違い
 1-1.ガスケットは配管用フランジなど静止箇所の漏れ止めに使用される
 1-2.パッキンは動く部分に使用される
2.ガスケットの材質と特徴
 2-1.ジョイントシート
 2-2.フッ素樹脂ガスケット
 2-3.ゴムガスケット
 2-4.メタルガスケット・セミメタルガスケット
3.まとめ

1.ガスケットとパッキンの違い

ガスケットとパッキンは、どちらもシール材として使われますが、使用される箇所に違いがあります。

1-1.ガスケットは配管用フランジなど静止箇所の漏れ止めに使用される

ガスケットは、配管フランジなどパイプの継ぎ目が動かない静止箇所の漏れ止めに使用されます。
たとえば水道管や焼肉屋の煙を吸うダクトなどで、配管と配管の間に挟んで使われるのがガスケットです。
このガスケットがないと、配管と配管の隙間から流体が漏れ続けてしまうので、ガスケットは漏れ止めとして欠かせない存在となっています。

1-2.パッキンは動く部分に使用される

パッキンは、ガスケットと同様にシール材として使用されますが、
ガスケットとの違いは、動く部分の漏れ止めとして使用されるということです。
たとえば、自動車やバイクのエンジンやポンプ、身近なところでは、水道の蛇口、お弁当や水筒のフタに使用されています。

2.ガスケットの材質と特徴

ガスケットは、材質の違いによってそれぞれ特徴が異なるため、使用する場所や用途にあったものを選ぶことが大切です。
ここでは、ガスケットの主な4種類を解説します。

2-1.ジョイントシート

ジョイントシートとは、繊維やゴム、耐熱充填材などを配合して加熱圧縮し、シート状にしたガスケットの材料です。
耐圧、耐熱、耐油、耐薬品、耐ガス用などさまざまな種類があります。

2-2.フッ素樹脂ガスケット

PTFEを代表するフッ素樹脂は化学的に安定しており、耐薬品性やクリーン性に優れています。
PTFEガスケットは、食品業界、医療業界、化学工場などの産業で幅広く使用されています。

2-3.ゴムガスケット

ゴムの弾性により高いシール性があります。材質が豊富にあり、様々な流体に使用可能です。

2-4.メタルガスケット・セミメタルガスケット

セミメタリックガスケットは、ジョイントシートなどの非金属ガスケットでは耐えられない過酷な温度・圧力の環境で使用されます。
石油化学工業、火力発電、原子力発電、船舶、自動車など様々な産業分野で使われています。

3.まとめ

ガスケットには様々な種類があり、破損などによる漏れを防ぐためにも環境にあった材質を選定することが大事です。
弊社では、様々なガスケット材料を豊富に取り揃えています。
ぜひお問い合わせください。