1.グラファイト入りPTFEとは
グラファイト入りPTFE（ポリテトラフルオロエチレン）は、ポリテトラフルオロエチレン（一般的にはPTFEと略される）という合成ポリマーに、グラファイトと呼ばれる炭素素材が混合された複合材料を指します。
2.グラファイト入りPTFEのメリットとデメリット
グラファイトは、炭素の形態で、非常に薄い層が積み重なった構造を持つ物質であり、熱伝導性や潤滑性に優れています。
グラファイトをPTFEと組み合わせることで、その特性が向上し、例えば次のようなメリットが得られます。
優れた耐摩耗性: グラファイトの潤滑性により、摩擦が減少し、部品の寿命が延びることがあります。
高温耐性: グラファイトは高温でも安定して性能を発揮します。
導電性: グラファイトの導電性が加わることで、静電気を防止するための材料としても使用できます。
耐薬品性: 多くの薬品に対する耐性があります。
デメリットとして、使用していると摩耗粉(カーボン粉)が発生するため、異物を嫌がる製品には向きません。
3.グラファイト系PTFEの配合量と特徴
グラファイト配合量
１５％
特徴
・摩擦、摩耗性が良好。特に軟質相手材に対しての摩耗を抑える
・腐食性雰囲気に耐える
・静電防止効果もある
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4.グラファイト入りPTFEの用途
・耐薬品摺動材
・ガス圧縮機用摺動材
・ボールシート
・メカニカルシール
5.まとめ
グラファイト入りPTFEは、潤滑部品、シール、パッキング、軸受、ガスケット、バルブシートなどのさまざまな工業製品に使用されます
この材料は、その特性により、高温、高圧、摩耗の問題がある環境での応用に適しています。