モリブデン入りPTFE

目次

1.モリブデン入りPTFEとは
2.モリブデン入りPTFEのメリットとデメリット
3.モリブデン系PTFEの配合量と特徴
4.モリブデン入りPTFEの用途
5.まとめ

1.モリブデン入りPTFEとは

モリブデン入りPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、単独で用いず、ガラス繊維などと併用します。
モリブデンは高融点金属であり、耐摩耗性や低摩擦特性を持っています。

2.モリブデン入りPTFEのメリットとデメリット

モリブデンの特性が組み合わさることで、材料に以下の特性とメリットをもたらします

耐摩耗性: モリブデンは硬く、摩耗に対する耐性が高いため、摺動部品として使用されることがあります。
低摩擦特性: 二硫化モリブデンが潤滑剤で、低摩擦特性に優れる

デメリットとして、ガラス繊維と併用するため、耐薬品性が劣ります。
アルカリ、フッ酸に侵されてしまいます。

3.モリブデン系PTFEの配合量と特徴

モリブデンの配合量

ガラス繊維 15%
二硫化モリブデン 5%

・ガラス単独に比べ、耐クリープ性、曲げ、圧縮強さ、耐摩耗が向上
・二硫化モリブデンに自己潤滑性があり、低摩擦である

 

 

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4.モリブデン入りPTFEの用途

・ボールバルブシート
・パッキング
・シール
・ガスケット
・軸受け
・Vリング

 

5.まとめ

モリブデン入りPTFEは、高温、高圧、化学的に侵食される可能性のある環境に適しています。
この複合材料は、その高温耐性と耐摩耗性により、要求の厳しい化学製品、石油、薬品などの化学工業で広く使用されています。